閉店のきっかけは音を無くすこと
百貨店とか駅ビルで買い物をしていると、
閉店時間で必ず音楽とアナウンスが流れてくる。
「本日は○○百貨店にご来店いただきまして、誠にありがとうございます。
ただいま○時、○○百貨店、閉店のお時間でございます。
今日一日、楽しくお過ごしいただけましたでしょうか。
またのご来店を心よりお待ちいたしております。
まもなく閉店のお時間でございますが、ごゆっくりお買い回りくださいませ。
本日は○○百貨店にご来店いただきまして、誠にありがとうございました」
まあ、だいたいこんな感じである。
これが二度三度繰り返し放送されることが多い。
つまり、本音は早く帰ってもらいたいのである。
そんな本音がお客様に分かってしまったら大変!ということで、
「ごゆっくりお買い回りくださいませ」なんて心にもないことをいうわけだ。
でも早く帰って欲しいから何回も流す。
とにかくうるさい。
だめ押しのように「蛍の光」を流すところもある。
いいかげんにしてもらいたい。
そもそも閉店時間を過ぎても残っているお客さんは、
「まだ他にもお客いるし、まだまだ大丈夫」
「そうは言っても○○百貨店だから、追い出すようなことはしないだろう」
みたいな心理状態にあるので、積極的に帰ろうとはしない。
案内放送なんか全然聞いていないお客さんもいっぱいいる。
なにが一番効果的か。
それは何も流さなくすること。
つまり無音にすることである。
更に照明を少し落とす。
心理的に人はその場から立ち去る。
商業施設は何故これができないんだろう。
「ごゆっくりお買い回りくださいませ」なんていわれていい気持ちになっている
一部のお客のクレームがそんなに怖いのか。
そのせいで、大半のお客が居心地の悪い時間を過ごすことになる。
せっかくの素晴らしい接客、商品、そして空間が台無し。
もう少し演出として考えてもらいたいものだ。